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「たかがタコ、されどタコ(セカイサンポ休憩中366)」

2010/05/15 14:19

 

その本を以前、どこかで見たことがあった。

ところどころに写真が入っていて、

青いアイシャドウが入ったような鯛の目のアップが目に焼き付いていた。

誰かの家だったのか、事務所だったのか、憶えていない。

 

「漁師の食卓」

それがその本のタイトルだった。

その本を企画したのが知人の編集者だったことを最近、知った。

著者は彼女のお父様だった。

 

早速、アマゾンで注文し、

改めて読んでみた。

予想以上に面白かった。

 

愛媛40年漁師を営む著者は

地元伊予灘で獲れる天然の魚だけを使った料理店も営んでいる。

 

ワカメの意外な美味しい部分の話や

ヒラメとカレイの見分け方(僕は全く知らなかった)

といった食材についての話から、

 

漁師の保存食の話や

天気の見分け方など

漁師の生活が垣間見える話まで、

まさに目からウロコの話が詰まっていた。

 

 

本日、葵ちゃんの夕食のつまみにタコの煮付けが出た。

タコは共食いすることも、この本で初めて知った。

 

「活きとるタコ食べたことある?」

葵ちゃんに、この本の話をしようと思って、

触りでぶつけた質問が失敗だった。

 

「活きとったら気持ち悪くて食べられへんやろ?

あれ吸盤がくっつくんやってなぁ。

ほんなもん調理するの嫌やがね。

きっとぐにゃぐにゃ動くんやろ

活きとるもんは、調理できへんのやて…」

そう言って、タコから、

活きている魚を調理することがいかに気持ち悪いかを延々、語り始めた。

 

「漁師の食卓」の話などする隙間も与えられなかった。

本当に美味しいタコを食べたければ、

一度、活きているタコから調理して食べてみるといいと書かれていた。

たかがタコだが、されどタコ、こんなに味が濃かったのかと感動するだろうと。

 

今、このブログを書くにあたって、

改めてタコについてウィキペディアで調べていたら、

タコは外敵に襲われた時、触腕(僕は足だと思っていた)を切り離して逃げることがあり、

切り離した触腕は再生するのだそうだ。

 

そして、この触腕が2本に分かれることもあり、

そういったことが理由で8本以上の触腕を持つタコも存在する。

なんと96本の足を持つタコが捕獲されたことがあり、

三重県の志摩マリンランドにその標本が展示されているらしい。

喫茶王国で、そのうち立ち寄ってみたいと思う。

 

ただ、タコはストレスがかかると自分で触腕を食べてしまうこともある。

その際は、触腕が再生しないのだそうだ。

調べれば調べる程、タコの生態は面白い。

 

ふと「漁師の食卓」に書かれていたことを思い出した。

「うんちくはあとでついてくるもん。

頭が満足するもんやけん」

 

 

*ツィッター始めました。

 

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